そうせん整形外科クリニック 妊娠関連骨粗鬆症
妊娠関連骨粗鬆症とは
出産後に起きる特殊な骨粗鬆症
をご存知ですか?
出産後に起きる特殊な骨粗鬆症
をご存知ですか?
① カルシウムの需要供給の変化
妊娠中と出産後は母親の体内のカルシウムの需要量が大きく増加します。
妊娠中は胎児に、産後は赤ちゃんに授乳のために。
そのため母親の食事からのカルシウム摂取が足りない場合には十分に赤ちゃんにカルシウムを供給できないため、母親の体の骨を溶かしてカルシウムを生み出して赤ちゃんに供給します。
結果としてお母さんの骨は脆くなってしまいます。
② 女性ホルモンのバランスの変化
妊娠中と出産後は女性ホルモン(特にエストロゲン)が図のように急激に変化します。出産後に一気に0近くまで低下するため、体の代謝にも大きな変化を及ぼします。
通常の閉経後骨粗鬆症もエストロゲンの低下が問題ですが、妊娠後骨粗鬆症の場合は低下の程度が急激であるため一気に骨の生成のバランスが崩れてしまい骨が脆くなってしまいます。
このようなお母さんは骨密度検査を!
▫︎ 初産で30歳以上の方
▫︎ 元々体が細い方
▫︎ 母や祖母が骨折したことのある方
▫︎ 喫煙、アルコール、運動不足の方
▫︎ 腰の激痛が産後1ヶ月目以降で出現した方
骨量減少の場合(骨密度70~80%前後)
比較的軽症である骨量減少の場合は投薬などは行わずに、まず下記の基本的な治療を進めていくことが多いです。
①カルシウムの摂取
②日光の適度な暴露
③散歩などの適度な運動
を心がけてもらいます。
カルシウムの摂取
カルシウムは食事から摂取するだけでは妊娠・授乳中は少し不足になりがちですのでサプリメントを少しプラスしておくと良いです。大体目安はサプリメントで1日に500mg摂取できれば良いです。
摂取しすぎは良くはないので注意を。
日光の暴露
日光に当たることで皮膚でビタミンDが生成されます。このビタミンDが不足するとカルシウムをいくら摂取しても体内に吸収することができません。
1日に10分程度、手の甲に日光を浴びるだけで良いと言われています。
適切な運動
適切な運動で体に負担をかけることで骨密度は上昇します。散歩を毎日少しでもすることで違いがありますので、育児で大変ですが気分転換の意味も含めて毎日10分程度は散歩してみましょう。
骨粗鬆症の場合(骨密度70%以下)
数値にもよりますが腰骨の圧迫骨折がない場合には軽症の対応をすることが多いですが、治療反応が悪い場合や骨折が発生した場合には基本的に下記の二つが治療の中心となります。
① 断乳
② 投薬
ただし育児の状況や協力体制などによって治療は話し合って決めることが多いです。必ず断乳や投薬!というわけではありません。
断乳
授乳が終わると急激に女性ホルモンは正常の値に戻り骨密度も改善します。断乳を意図的に行うことでカルシウムの流出を防ぎ、授乳終了と同じ状態を作り出すことで自然な改善を目指す方法です。ただし気持ちの問題もあるためしっかりと話し合って決定します。
投薬
様々な骨粗鬆症の治療薬がありますが、授乳中には使いにくい薬剤が多いです。そのため断乳後に投薬をすることが一般的です。また挙児希望がある場合には中止して薬剤選択をしないと胎児に影響があることもあります。
適切な投薬を選択して提案いたしますのでご安心ください。
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